東証グロース市場の上場維持基準は、2030 年 3 月 1 日から「上場 5 年経過後に時価総額 100 億円以上」に変わる。2025 年 6 月時点で 100 億円未満の会社は約 400 社。

東京証券取引所のグロース市場で、上場を続けるための基準が変わる。

## 何が変わるか

| | これまで | 2030 年 3 月 1 日から |
|---|---|---|
| 時価総額の基準 | 上場 10 年経過後に 40 億円以上 | 上場 5 年経過後に 100 億円以上 |

東証は 2025 年 9 月に見直しを発表した。

## 届かない会社は多い

```bar
100 億円未満(2025-06 時点) | 400
40 億円未満(同) | 200
```

単位は社(概数)。別の集計では、2025 年 4 月時点でグロース市場 615 社のうち 447 社、約 72% が時価総額 100 億円未満だった。

## 小型株の選択肢

基準に届かない会社が取りうる道として、解説記事で挙げられているもの:

- 事業を伸ばして時価総額を上げる
- 基準への適合計画を開示し、猶予期間を使う(検討段階の案として紹介)
- スタンダード市場への市場区分変更を申請する(同)
- M&A で買われる、または上場をやめる

## 「上場ゴール」は成り立ちにくくなる

上場した日が株価の天井で、その後は下がり続ける。日本の小型 IPO でよく言われる「上場ゴール」は、上場後 5 年で 100 億円という基準の下では続けにくい。

2025 年上期のグロース市場の IPO 件数は前年同期の 34 社から 18 社に減った。この減少が基準見直しだけによるものかは分からない。

## 就職先として見るとき

小型の上場企業に就職する人にとって、確認しておきたい点:

- 今の時価総額と、上場からの年数
- 上場している市場と、市場区分を変更した経緯
- 中期経営計画の数字が、過去の実績から見て届くものか

<p class="note">出典: 日本取引所グループ 上場維持基準(グロース市場)/ RSM 汐留パートナーズ 解説 / ITmedia ビジネスオンライン(2025-04-11)/ 日本 M&A センター コラム。2026-10-31 確認。</p>
